専業が遠征先を決めるときに検討する3つの要素
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ライブポーカーは飛行機に乗る前から勝負がはじまっている

「次の休暇は海外でポーカーをしようかな」
「海外でライブ専業をやってみたいな」

でも....どこがいいんだろう?韓国?マカオ?ラスベガス?それとも他のどこか...?

若い頃から旅が好きだった私は、現在専業プレイヤーとして世界各地を巡りながらポーカーができることをとても幸せに感じています。しかし、ポーカーが主目的の場合は娯楽のみの旅行とは違い、収支をプラスにしなくてはなりません。特に専業プレイヤーであるならなおさらです。

$5/10以上のステークスになると、日常的にプレイできるポーカールームがかなり限られてきますし、コストに比べて収益が大きくなるので、遠征先を決めるのに悩むことも少ないです。しかし、スキルレベルやバンクロールなどの理由でスモールステークスをプレイする場合は、コストを抑える重要性が増すので、遠征先もより慎重に選択しなくてはなりません。

テーブルセレクションの重要性を説くために「ポーカーというゲームはテーブルセレクションから始まる」と言うことがありますが、ライブゲームは実はそのもっと前、飛行機に乗る前から始まっているのです。

一口に「海外でポーカーをする」と言っても、国によって、地域によって、そしてポーカールームによってさまざまな違いがあります。今回は、専業の私が海外遠征先をどのように検討しているのかをご紹介します。かなり長い記事になってしまいましたが、海外遠征のEVを最大化するために大切なことばかりです!

キーワードは徹底的な調査です。慣れない地域での滞在や、はじめてのポーカールームでプレイするときには、ちょっとした誤算が大きな損失に繋がることもあるので、想定外をゼロにすべく徹底的に調査、シミュレーションを行うようにしています。

3つの検討要素

まずは遠征先の候補地をリストアップします!行ってみたいポーカールームを書き出し、ビザの都合などで合法的に長期滞在できない国や地域は除いておきます。

それぞれの候補地に対して、大きく3つの要素を検討していきます。
それは、生活コスト収益です。言い換えれば、「快適に生活しながらコストに負けないくらいポーカーで稼ぐことができそうか?」ということです。

それではさっそく詳しく見ていきましょう!

生活

心身の健康や生活習慣はポーカーのパフォーマンスに大きく影響します。そして、海外でポーカーをしはじめたときに見落としやすいのが生活環境への配慮です

私は、Aゲームは良い生活環境の上に成り立っていると考えています。ということで、まずは生活について見ていきます。

たとえ数日間の短期の遠征であっても、現地での生活を事前にしっかりとシミュレーションして、ポーカーのパフォーマンスを最大限に発揮できるようにしっかり準備をしておきます。

プレイ時間帯

プレイする時間帯は生活環境の中でもポーカーに直接影響する要素です。一般的にポーカープレイヤーは「好きなタイミングで始めて、好きなタイミングで終われる」と思われがちですが、ライブゲームや、オンラインのハイステークスではプレイできる時間帯は限られてきます。

まずは、各ポーカールームについて、次の3つを確認します!徹底的な調査の1つ目です。

  • 最初の卓が開くのは大体何時頃か(平日と休日の両方)
  • 2卓目、3卓目が開くのは大体何時頃か(平日と休日の両方)※ウェイティングの時間を見積もるために必要
  • 最後の卓が卓割れするのは大体何時頃か(平日と休日の両方)

ほとんどのポーカールームはウェブページやSNSアカウントを持っているので、営業時間を確認するのは簡単です。しかし、営業時間というはポーカールームの扉が開いている時間枠であって、卓が開いている時間枠ではありません。韓国やフィリピン、スペインなどもそうですが、卓が立つのは午後以降というポーカールームも多いので、実際にプレイできる時間帯を事前に確認するようにしています。

プレイ時間は直接収益に影響しますので、5〜6時間しか確保できないようなポーカールームは候補地としては望ましいとは言えません。これについては収益のところで詳しく見ていきます。

調査方法

  • リアルタイムの卓数が公開されていないか調べる(Bravoというアプリは特にアメリカの各ポーカールームと連携していて、卓数とウェイティングの数を確認することができる。Bravoになくても各ポーカールームのウェブサイトで公開されている場合もあるのでチェックする。)
  • そのポーカールームに行ったことのあるプレイヤーに聞いてみる
  • TwitterなどのSNSや、Reddit、2+2などのフォーラムで質問をする
  • ポーカールームに電話で問い合わせる:よほど信頼できる情報が手に入った場合を除いて、遠征先を最終的に決定する前には必ず実施するようにしているステップです。ポーカールームに電話を掛けて、曜日、時間帯ごとの各ステークスの卓数、プレイヤー数、ウェイティングの数を聞きます。しかしこれらの情報は電話先の担当の方の主観的な印象も大きく左右される場合があるので、平日と休日に何度か電話を掛けて、リアルタイムの状況を教えてもらうことで、より正確な情報を収集するようにしています。
Bravoを使えばリアルタイムの卓数とウェイティングの人数を確認することができます

リアルタイムのベラージオの卓数とウェイティング数(Bravo)

日課

プレイする時間帯がわかったら、今度は日課をシミュレーションします。全ての候補地に対して細かいシミュレーションを実施する必要はありませんが、起床時間と就寝時間はきちんと把握するようにするのが良いと思います。

例えば次の表は、私がバルセロナで3ヶ月間プレイしていたときの実際の日課です。卓が立ち始めるのが夕方だったので、そこから逆算すると15:00に起きて朝7:00に寝るという昼夜逆転の生活になってしまいます。このような生活リズムでは体調を崩しそうだという人は、無理をせずに別の候補地を探すのが良いかもしれません。

時刻 アクション
15:00 起床。ヨガ 、 瞑想 、 筋トレ
15:30 朝食、身支度
16:00 勉強
18:00 出陣前のルーチン & 移動
18:30 ポーカー
5:00 帰宅準備、移動
6:00 家事、夕食
6:30 シャワー、瞑想、就寝準備、読書など
7:00 就寝

生活のその他の要素

毎日の生活におけるプライオリティは人それぞれだと思いますので、自分の心身の健康に欠かせないものや、あったら嬉しい環境などを書き出し、それぞれの候補地で実現可能かを調査します。参考までに、私が大切にしている項目をいくつか書いてみます!

  • 気候:寒すぎたり暑すぎたりしないか。できればカラッとしていて温暖な気候がいいなあ。
  • 食事:味やバラエティには強いこだわりはないが、健康的な食事ができること。
  • 治安:治安はどれくらい良いか。十分な対策を講じることはできそうか。
  • 運動やリフレッシュ:気軽に運動できる環境があるか(散歩やランニングできる景色の良い場所が近くにあるなど)
  • ワクワク:その国や地域に行ってみたいという漠然としたワクワク(旅魂をくすぐる何か)があるか。感覚的なところも大切にしています。

これらの生活環境については、自分と文化や感覚の近い日本人で現地に住んでいる、もしくは旅行した経験のある人に聞くことができればとても参考になると思います。プライオリティの高いものほど徹底的に調査します!

コスト

1回の遠征でたとえ500万円の収益があったとしても、コストが600万円かかってしまったら遠征の収支は100万円のマイナスです。どんなに節約したとしてもコストをゼロにすることは不可能です。そしてコストの下限は努力だけでなく、滞在地をどこにするかにも大きく影響されます。

同じ効用を得るために最安値よりも多くの金額を費やしてしまったら、ある意味EVロスとも言えます。例えば、同じ航空券を最安よりも1万円高く買ってしまったとしましょう。$2/5をプレイしているプレイヤーの場合、その時点で遠征全体の損益分岐点が20bbも高くなってしまいます。テーブルでのアクションはコンマ単位のEVで比較して意思決定していているのに、テーブルの外ではそれよりもはるかに大きなEVロスを簡単に許してしまうなんてことがないように気をつけています・・・!このような深刻なミスは、多くの場合徹底的な調査によって未然に防ぐことができると思います。より正確な情報をより多く持つことがより高いEVに繋がるのは、テーブルの外でも同じですね!

海外遠征のコストは大きく3つに分けられます。渡航費生活費、そしてレーキです。渡航費については詳しく説明することが特にないので今回は割愛し、生活費とレーキについて見ていきます!

生活費

生活費(または滞在費)はさまざまな出費の集合なので、それぞれのコストを出来るだけ正確に見積らないと大惨事になりえます。ちょっとの誤差が積もり積もって、1ヶ月後には数十bbも予算オーバーしてしまうということは珍しいことではありません。特に食材や日用品の値段は、同じ国や地域の中でも、さらに細かい地区やお店によって価格が大きく異なることも多いので注意が必要です(日本でも西友と明治屋では互いに徒歩圏内でも価格は大きく異なりますね)。

ポーカールームは観光地にあることも多く、国全体の物価平均などはあてにならないことがほとんどです。自分が滞在するエリアの物価、自分が利用することになるであろうお店の価格帯など、出来るだけ細かい情報収拾を心がけています。徹底的な調査です!

  • 家賃:AirBnBやホテル予約サイトで比較検討することができるので、正確な家賃を見積もるのは簡単。家賃以外でコストに影響するのは、安いスーパーの有無、ポーカールームまでの距離(交通費)。Google Mapsなどを駆使して入念に調べます。
  • 交通費:ポーカールームまで運動も兼ねて歩けると健康にも良い!しかし時間帯や治安によっては、近くてもタクシーやバスなどを使わざるをえないことも。毎日の交通費は積み重なると高額になり得るので(例えば私がラスベガスに滞在していたときはUber代だけで月10万円近くなりました)、事前にきちんと計算しておきます。Uber公式の料金計算機なども積極的に活用しましょう。
  • 食費:コンプの有無は生活費に大きく影響します。毎日どこで何を食べるのかをきちんとシミュレーションをしておくことが重要。例えば私がマニラでプレイしていたときは、1食目は近くのスーパーで買ったオートミールとプロテインを家で食べ、2食目はテーブルでプレイしながらコンプで済まし、3食目は帰宅後栄養バランスを考えて作ったパワーサラダを食べていました。食べるものを固定化する必要はありませんが、どこで何を食べるといくらくらいかかるのかをしっかりと把握した上で適切な予算を設定しておくことは必須だと思います。コンプがない場合は、ポーカールームではどんな食事が注文できるのか、値段はいくらくらいなのかを事前に調べておくのが良いでしょう。ほとんどのポーカールームでは離席できる時間が制限されていて、外のレストランに行って帰ってくる頃にはキックアウトされてしまいます。
  • その他:日用品費、スマホの通信費、休日の観光などに使う娯楽費、保険なども事前にきちんと計算しておきます。

生活費は、複数人で活動することで大幅に下がる傾向にあるので(特に家賃や交通費)、ポーカー仲間を誘って一緒に遠征することもぜひ検討してみてください。1人旅も楽しいですが、仲間と一緒であればバッドビートのときに励ましあったり、ハンドのレビューをし合ったりすることもできて、コストダウン以外のメリットもたくさんあります。

これらを計算してみると、たとえばラスベガスでは月に少なくとも35万円程度は必要になることがわかります。これは、$2/5では約700bb、$5/10では約350bbにあたります。さらに渡航費があることも忘れてはいけません。

しかし、35万円と渡航費(45万円くらいでしょうか)を稼いでもまだ収支はマイナスなのです。なぜならレーキがあるからです...!次節で詳しく見ていきましょう。

レーキ

レーキを舐めてはいけません!例えば私がバルセロナの2/5€でプレイしていたときは、1ヶ月に15万円近いレーキを払っていました。つまり、15万円分のポットをコツコツ勝ち取った時にはじめてブレイクイーブンとなるわけです(...と言いたいところですが、実際はまだブレイクイーブンではなく、生活費や渡航費の分だけマイナスです)。また、レーキはポーカールームによって大きく異なりますので、候補地の各ポーカールームのレーキを徹底的に調査しましょう!

また、純粋なレーキに加え、ジャックポットレーキも忘れてはいけません。ディーラーさんへのティップや、テーブルで飲み物を飲むのであればウェイター/ウェイトレスさんへのティップも忘れずに予算に入れるようにします。いくらコストダウンが重要だからといって、ティップをケチってはいけません!

私は表計算ソフトを使って、プレイ時間やウィンレートを入力することでレーキと収益を自動で計算できるようにしています(下図)。

表計算ソフトでレーキを自動計算する

表計算ソフトでレーキを自動計算する

この表計算では、収益の概算もできるようになっています。収益については次節で詳しく見ていきます。
(もし需要があるようであればこのファイルも公開しようと思いますので、Twitterなどでコメントください。)

収益

コストの見積もりができたら、続いては収益です!コスト同様、収益もどのポーカールームでプレイするかによって大きく変わってきます。

収益は、ハンド数 × ウィンレート で算出されます。

ハンド数

同じウィンレートでもハンド数が増えればその分収益が増えるのは言うまでもありません。しかし生活のところでも見たように、プレイできる時間が制限されてしまうケースも少なくありません。滞在先の立地や交通の便なども考慮した上で、どれくらいのプレイ時間が確保できるのかをしっかりと見積もります。

もう一点、ハンド数に関して重要な点は、単位時間あたりにプレイできるハンドの数は、ポーカールームによって大きく異なるということです。シャフラーがあるのか、ダブルデックなのかシングルデックなのか、ディールの速度はどれくらいなのか、プレイヤーのアクションは速いのか(場所によってはラビットハントが頻繁に行われるところもある)などを事前に確認します。20ハンド/時と30ハンド/時では長期的な収益は大きく変わってきます(下表)。

ウィンレート ハンド数/時 プレイ時間

合計
ハンド数

収支(bb) 収支($2/5想定)
15bb/100 20 200 4,000 600 $3,000
15bb/100 30 200 6,000 900 $4,500
20bb/100 20 200 4,000 800 $4,000
20bb/100 30 200 6,000 1,200 $6,000

表:プレイできるハンド数の収支への影響の例

実際、マニラのRWMなどでは自動シャフラーがなく、ディーラーさんの平均的なディール速度が遅いので、1時間に20ハンド強しかプレイすることができません。また、マニラの場合、地元のプレイヤーが意思決定にゆっくりと時間をかける傾向があることもハンド数が少ない要因です。

一方、ラスベガスやLAでは自動シャフラーが完備され、さらにディーラーさんのディール速度がめちゃくちゃ速く、1時間に30ハンド以上プレイできることもあります。すると、単位時間あたりのハンド数に1.5倍の差が開き、全体の収支にも大きく影響してきます。

上表は、$2/5で200時間(1日8時間、25日間プレイを想定)プレイした後の収支の差を表しています。自動シャフラーの有無、ディーラーさんの技能、他のプレイヤーのアクションの速度によって、こんなにも収支が変わってくるのです。

PokerAtlasを使ったり、各ポーカールームに問い合わせれば自動シャフラーの有無を確認することができます。ディーラーさんのスピードやプレイヤーのアクション速度については、専業仲間に聞いてみたり、フォーラムで質問するなどして事前に調べるようにしています。

PokerAtlasでは自動シャフラーの有無やコンプの有無など、各ポーカールームの設備を確認できます

PokerAtlasで各ルームの設備を確認できます

 

ウィンレート

ウィンレートに関しては、実際にそのポーカールームで長期的にプレイするまでは、高い精度で見積もることはできないでしょう。しかし、さまざまな要素を調査、検討することで、各ポーカールームに甲乙をつけることができるかもしれません。

「まあ5bb/時くらいは出せるかな」という根拠のない自信は危険です!コストの計算を元に、ウィンレートがどれくらいだとどうなるのかを事前に想定しておくようにします。「5bb/hr出せれば1ヶ月で50万円貯まるぞ。3bb/hrでブレークイーブン、それ以下のウィンレートだったら下のステークスに移った方が良さそうだ」というようにです。次のようなポイントも踏まえ、謙虚な見積もりをすることを心がけています。

  • エッジ:プレイヤープールに対する自分のエッジがどれくらいあるか。自分のウィンレートを正確に見積もることはとても難しいことです。できるだけ一次情報に近い情報を集めることを心がけています。
    • 海外のフォーラムで質問をしてみる
    • そのポーカールームで最近プレイしたことのあるプレイヤーに聞いてみる。その人と一緒にプレイしてウィンレートを推定してもらう。
    • ポーカールームに電話をかけて情報を収集する。例えば、ローカルレグ:海外レグ:観光客の割合はどれくらいか。バイイン額はどれくらいか。平均のポット額はどれくらいか。リンパーはどれくらいいるか。タブレットでオンラインポーカーをやりながらプレイしているプレイヤーはどれくらいいるのか等。
  • 「週末」の数:「週末」が何日あるか。一般的に、平日よりも週末の方がリクリエーショナルなプレイヤーが多くなります。当然、長期的に見れば平日よりも週末の方がウィンレートは圧倒的に高くなります。例えばスペインでは木曜日の夜から日曜日までを「週末」とするのが一般的らしく、木曜日からポーカールームは盛り上がりはじめます。このように、1週間のうちのどれくらいの頻度でポーカールームが盛り上がるのかを事前に確認しておくことが重要です。
  • イベントの頻度:レクリエーショナルプレイヤーが増えるイベントの頻度。例えばラスベガスではビジネスのトレードショーやカンファレンスなどが頻繁に行われていて、世界各国からビジネスマンが出張にきています。夕方ごろにお仕事を終えたビジネスマンたちがそのままポーカールームに来てプレイするということもよくあります。ポーカールームが数多く存在するラスベガスでは、それらのビジネスマン(多くはリクリエーショナルなプレイヤー)が仕事の後にどのポーカールームに流れるかを的確に予想できるかがウィンレートを大きく左右します。ラスベガスでは一般的には、CESなどがある1月が突出してイベント来場者数が多くなっています(下図1つ目)。私がラスベガスでプレイしていたときは、滞在期間中に開催されるビジネスイベントを洗い出し、イベント名、開催場所、時間、来場者数をカレンダーに登録し、それに合わせてプレイするポーカールームを調整するようにしていました(下図2つ目)。また、スペインでは、地元でサッカーの試合がある夜は、試合後ポーカールームに遊びに来る人たちがたくさんいました。
  • 注意:過去のライブゲームでのウィンレートを参考にする場合はレーキの影響を考慮し、正しく調整するようにしましょう。例えば過去にラスベガスの$2/5のレーキ後の成績が+5bb/100ハンドだったとします。たとえ全く同じプレイヤーを相手にプレイしたとしても、メルボルンでプレイしたらウィンレートは5bb/100ハンドよりも低くなります。なぜなら、メルボルンの方が圧倒的にレーキが高いからです。過去の成績を参考にするときは、①レーキ前のウィンレートを算出し、②各地のレーキを適用する、という手順を踏むことを忘れないでください!

まとめ

ここまでかなり長くなってしまいましたが、以上が遠征先を決める際の検討事項の大枠です。「全ての意思決定点で最もEVの高い選択をする」というポーカーの基本は、遠征先を決める時にも当てはまります。「私はポーカーをプレイしたいのであって、こんな面倒な調査なんてしたくない!」と思うかもしれません。しかし、私はこれもポーカーの一部だと考えています。幸い、遠征先を決めるときはクロック要求をされることもありません。ほんの少しの労力でEVを大きく向上させることができるという意味で、コスパは良いはずだと思いますので、徹底的な調査で遠征全体のEV向上にぜひトライしてみてください!

私自身、専業プレイヤーになる前は、専業プレイヤーが普段どんな生活をしているのか、ポーカーの戦略以外ではどんなことに気を使っているのかなど、気になることがたくさんありました。

業界の先輩方に比べると私はまだまだ駆け出しのプレイヤーですが、戦略以外の部分でも少しずつ情報発信していくことで、皆さんのポーカーライフに貢献できたら嬉しいです。

一刻も早くコロナが終息して、どこかのポーカールームのテーブルで皆さんと同卓できることを楽しみにしています!

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