もう躊躇しない!アグレッションをエクスプロイトする
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躊躇なくプレイできてますか?

今回はジョナサン・リトルがWPTのサイドイベントで実際に体験した話を元に書かれた記事の翻訳です。
ジョナサンの文章はいつも彼自身の視点で書かれていて臨場感が伝わってきます!

記事内で紹介されているプレイ自体はそれほど高度なものではないかもしれません。しかし、特にライブトーナメントでは大胆なエクスプロイトプレイをするのはガッツが要るし、躊躇してしまうことも多いのではないでしょうか。ジョナサンは、そんなときにもためらわず、積極的にエクスプロイトしていくべきだと背中を押してくれます。

アグレッションをエクスプロイトする by ジョナサン・リトル

バイインの小さなトーナメントやプレイヤーレベルの低いトーナメントにおいては、利益の大半は強いハンドができたときに稼ぐことになるので、バリューを取りきることが重要です。しかし、ときにはタイミングよくブラフをすることも必要になるでしょう。今回は、先日私がボーガタ(※アトランティックシティにあるカジノ)でプレイした$1,000バイインのWPTのサイドイベントで実際にあったハンドを見ながらブラフについて解説していきます。

異常なアグレッションに遭遇...

そのテーブルでプレイしはじめて6時間が経ったころ、誰かがリンプするたびに私の右隣に座っている女性がレイズしているということに気がつきました。誰かがリンプすると、彼女が毎回それをレイズするのです。こんな状況に遭遇するのは初めてでした!

テーブルのプレイヤーたちは懲りずにリンプし、そして彼女がそれをレイズし、リンパーはコールかフォールドをします。彼女のレイズをコールした場合は、ほとんどの場合、彼女の機械的なCBに対してフロップでフォールドするという始末でした。この女性のプリフロップの3ベット頻度も高めでした。そして彼女のこの特徴を発見した私は、次彼女が行き過ぎた真似をしたらそれを攻撃してやろうと心に決めました。

実行の時

そして、ついにその時は来ました。ブラインドとアンティが200/400-50のときに、スタックが30,000の特に特徴のないプレイヤーがMPから1,200にレイズインしてきました。そして40,000を持ったあの女性がCOから3,000に3ベットしてきたのです。そのとき私はBNに座っていて、ハンドはQh7hでした。

このテーブルでは私はそれまで派手なプレイをすることもなく、それまでの6時間でショウダウンまで行ったブラフは1ハンドだけでした。また、この女性に対して目立った攻撃をするようなこともありませんでした。ですので、今回私が4ベットをすれば、相手はこちらのハンドをナッツ級と見積もってプレミアムハンド以外の全てのハンドをフォールドしてくれるだろうと読みました。

そして84,000のスタックを持っていた私は、6,500の4ベットをすることにしました。
相手が5ベットを返して来たらすぐに降りれるように、かなり小さい4ベットサイズを選択しました。また、私にはポジションがありましたし、CBを打てば大抵の場合はフロップでポットを獲ることができそうなので、コールされても構わないと思っていました。

大きなサイズの4ベットを打ってしまうと、相手のコールレンジはプレミアムハンドが中心となり逆転することは難しくなります。それよりも、ここでは小さなサイズの4ベットをすることで相手のレンジを弱く保ち、複数のストリートでベットしてプレッシャーをかける方が良いプレイと言えるでしょう。

「ナイスフォールド」も忘れずに

オリジナルレイザーは3分以上悩んだ挙句、フォールドしました。そしてあの女性はその後スナップフォールドし、私はやすやすと5,200のポットを手にしたのです。もちろん、彼女がフォールドしたということは、彼女が持っていたのがゴミハンドだったか、私がプレミアムハンドを持っているということを信じてくれたか、もしくはその両方かもしれません。

彼女がフォールドした後、オリジナルレイザーは、私がAAかKKを持っていると思ったからAKをフォールドしたと言ったのです。もちろん彼には「ナイスフォールド」と声を掛けました。ブラフが成功しても、それがゴミハンドのブラフだったなんてことは相手には言わないことです。相手プレイヤーにはいつまでもAKをプリフロップでフォールドし続けてほしいのですから。

大胆になることを恐れないで!

今回のように、相手のプレイの中にピンポイントでエクスプロイトできそうなリークを見つけたら、いつものプレイラインから外れることを恐れずに積極的にエクスプロイトしていきましょう。

結局その日はこの後もこの女性が弱いプレイヤーをレイズしていじめるたびにリレイズを被せて儲けさせてもらいました。テーブルの他のプレイヤーは彼女のアグレッションに対して単にフォールドしてしまっていましたが、私はそれを上手く利用することができ結局その日はテーブルのチップリーダーとして1日を終えることができました。

著者:ジョナサン・リトル
翻訳元の記事:Exploiting Aggression

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